デークス、下手クソ、クソッタレと擦る

  下手「糞=kuso」の名護方言は「de'kusu=デークス」です。デークスの「kusu」と嫌な「人」に言う
「kuso=糞」ッタレの「kus」は同じ音で、言われる対象は「人」です。そう言われる対象は訓練されて
いなくて「技能の低い人」か「気に入らない人」です。 「kusu」の音には「悪い人」の意味が含まれて
います。自分の物は「取る」「取ってくれ」と言いますが、「他人」の物は「kusu=クス」ネルと言います。
日本語では「悪い人」に対して「糞」の字を当てた為に意味が少し歪曲されているようです。 人間の体に
影響を与える動作を見ると、体の中まで傷つくのはは切るですが、体の表面だけに影響を与えるのは
「kosu=擦る」です。擦るのは体の「表面=皮膚=肌」です。「kosu=擦」レの名護方言は「kusu=擦」レー
です。「ビリ、最後尾」の人を名護方言ではピー「クス=kusu」と言います。私は今までピークスのクスも
デークス、下手糞、糞ったれの「糞」と同じだと思っていましたが、この「kuso=糞」はある意味で、とんで
もない当て字だと分ります。「ビリの人=最後尾の人=ピークス」です。マラソンなどで自分の味方が最後に
ゴールに入って来ると「クソッタレ」と言う人が多いようです。「バカタレ」のタレと同じようにクソッタレのタレ
も「tare=dare=誰」で人の事です。「クソッタレ」も同じ意味の二カ国語を並べた言葉であるのが分ります。


 シュメル語では次の通りです。

  KUSH = (ある特定の悪い?)人、皮膚、肌、英語では person, skin