シュメル語とトルコ語と日本のギリ

 日本語では娘や息子の結婚相手は「giri=義理」の息子、義理の娘と言います。
「嫁入り」、「婿入り」と言う言葉がありますので「giri=入り=入って」来た、と
考えられます。人間が入って来るには「足を使って歩いて来る」のが普通でしょう。
「giri=歩いて入って」来る、と考えられます。「giri=一歩踏み出す、歩み」と見な
して良さそうです。「gara」行音や「gala」行音は「足や足の動作」を表す場合が
多いようです。市民マラソンでは時間の制限があります。決められた時間内に競技
場に戻って来ないと中に入れません。最後の人は「giri gili=ギリギリ」で「入って
来ます」。来るのは自分の方に近づく動きです。反対の動き、自分から遠ざかる動きは
「ni-gelu=逃げる」と言います。「na」行音は否定を表しますので「gelu=来る」と
推測できます。「osu=押す」の名護方言は「usu=ウス」インです。足で踏むのは足で
押さえた状態です。

 シュメル語とトルコ語は次の通りです。

giri = 足、シュメル語、英語では foot

giri gub = 歩、一歩、歩き方、(直訳は立ち上がった状態の足)、シュメル語
英語では step

giri us = 踏む(足で押える、足を乗せる)シュメル語、英語では step upon

girmek = 入る、トルコ語、英語では enter

gelmek = 来る、トルコ語、英語では come