指と角と貼るとヒリヒリする

 くっ付いて離れない状態を表す言葉を調べると面白い事に気づきます。尖っている
物は突き刺さります。 突き刺さった物は抜かない限り突き刺さった物にくっ付いて
います。身体で尖った形をしているのは「指」です。人差し指で方向を指して指示する
場合があります。指示や指導の「si=指」は「尖った」状態と「離れない」状態を表す
のかもしれません。良い「指導者」は生徒に「付きっ切り」になると言われます。
 尖っていて、物を「sasu=刺す」物は植物の「棘」や動物の「角」でしょう。刺すの
音読みは刺激の「si=刺」です。尖った物が体も突き刺さると体にくっ付いて簡単には
取れない時があります。離れないようにくっ付ける方法は糊などで「halu=貼る」のが
良いです。「刺=棘=si=角」かもしれません。角の英語は「horn」です。牛やイノシシの
角で刺された人間は「角」に「hali=貼り」付いた形になっているのではないでしょうか。
「hali=針」も物を刺す時だけでなくて「止める」時にも使います。「h=b」ですので
「hal=bal=bul」です。「bul=角」を持った牛に「bull=角があり去勢していない雄牛」
がいます。蚊や蚤に刺されても「ヒリヒリ」しますので、棘や角に刺されたら、それこそ
大変です。ハラハラするでしょう。

 シュメル語では次の通りです。

SI = 指、角、 英語では finger, horn