後塵を拝する、負けたら、敗れたら、失敗したら後ろからついてきます

 英語では「k」の音は発音されない場合がありますが、古典ギリシャ語にあった「h」の音は
現代ギリシャ語では「消えて」いる場合があります。ギリシャ語の「h」はラテン語の「s」に
変ります。英語では「salt=塩」です。この言葉からも古典ギリシャ語では塩は「halt」だと
伺えます。現代ギリシャ語では「h」が消えて「alati」です。マラソンなどの勝負に負けたら
「後ろ=usiro」からついてきます。「負けた」人、「敗れた」人は「後塵」を拝すると言います。
この言葉は「kusiro」から「k」が抜けた音だと考えられます。「負ける=敗れる=usiro=kusiro」
だと推測できます。名護方言では「後ろ」は「kusi」と言い、首里方言では「kusar=クサー」と
言います。いつも「後ろ」にいると気分が滅入る、「腐る=kusaru」のではないでしょうか。
「釧路=kusiro」は大和朝廷から見ると一番遠く離れている後ろにある所と理解できそうです。
遥か大昔に釧路に棲んでいた人たちは大和朝廷に追いやられてそこに棲んだのかもしれません。

トルコ語では次の通りです。

kusur = 失敗、欠点、不足、邪悪、見逃す、

      英語では failure, defect, short coming, vice, oversight