青ざめる時

  人間は危機を感じる時、恐怖に陥った時には顔が「青く」なります。「青ざめ」ます。血の気
が失せて顔の色が「薄く」なります。名護方言では顔が「o’lu’=オールー」ナインと言います。
普通の人間は「病気」の時も「青ざめて」います。死ぬと「色が抜け」ます。「青」とアサギに
共通している意味は「薄い、淡い、少ない」状態です。「asa」行音は「少ない」状態を表すのか
もしれません。「asa=朝」は陽が昇ってからそんなに「時間が経っていない」時間帯です。色が
「薄くなる」のを色「褪せ=ase」る、と言います。「asa-i=浅い」は「水など」が地面から「少しだけ」
上まである状態です。川など、「水が少ない所」は「浅い=asa-i」です。「青=オールー=薄い=
浅き=アサギ」かもしれません。

 トルコ語では次の通りです。

olmek = 病気、危機、死ぬ、喉がつかえる、

英語では decease, peril, die, pass away, choke

注:  o の上には発音記号を表す黒くて小さい点が二つあります。
     「オー」に近い音だと考えられます。

asagi = 少ない、少し、

        英語では less,

asagilik = 劣っている状態、劣悪、粗悪、下級、低い状態、低い地位、

英語では inferiority, lower status, lower rank

 asgali urcet = 最低賃金、英語では minimum wage

注:  s の下には発音記号を表す s の長いような符号が付いています。
     sh を表す音です。