アサギは色の濃淡の淡を表す言葉だったかもしれません

 アサギが濃淡の淡を表す言葉、即ち「浅き」なら色々な「アサギ=浅き」色があって
も良い事になります。アサギ青、アサギ黄色などが考えられます。現在の日本人の記憶
から忘れられていても古代の日本人は知っていたかもしれません。 その仮定が正しい
ならば浅葱が「浅き青」を表し、浅黄が「浅き黄」を表しても良い訳です。「アサギ=
asagi」に近い音を含む言葉を見てみましょう、普通の人の毎月の「稼ぎ=kasegi」は
「大体」同じでしょう。 何か悪い事をしたら「荒稼ぎ=ara k-asegi」をするかもしれ
ません。良い事があれば誰でも喜びますが、「とても良い」事があれば「燥ぐ=h-ashagu」
かもしれません。「鷺=sagi」は鳥としては大きくも小さくもない中間の大きさでしょうか。
「詐欺=sagi」をしていつまでも安泰という訳にはいかないでしょう。すぐに捕まるか、
何年も経ってから捕まるかはしれませんが、「何れは」捕まるでしょう。「sagi」、「k-asegi」、
asagi」など似たような音は「大きさ、長さ、期間」など「大小、長短」を表す場合に
使われていると思われます。人間の妊娠期間は個人差はありますが、「大体」同じです。
「妊娠する」の首里方言は「k-asagi=カサギ」ユンです。若夫婦のまだ子供がいない奥さん
が妊娠すると夫婦だけでなく親戚の皆が「はしゃぐ」のは間違いないと思います。

 トルコ語では次の通りです。

 asagi yukari = 多かれ少なかれ、近い、大体、約、大雑把に言って

         英語では more or less, close to, approximately, about, around, roughly

     yukarida = 上に、多い、(良かれと思われる状態、沖縄方言の「とても良い」
           状態を表す「ユカーラ」に似ています)。「思ったよりも」「かなり
            腕力がある」と名護方言では「yuka'ara=ユカーラ」グテー・アイン
            と言います。「ユカーラ=思っていたよりもずっと上の、かなりの、
            優れた」、「腕力=グテー」、「ある=アイン」です。
           英語では above

  asagi の s の下に発音記号を表す長い s のような形がついています。「sh」の音です。


        アサギマダラ ?