滅多打ちとがに股

  人を滅多「打ち=uchi」にしたとしましょう。そうしたら滅多打ちにされた人は「命を絶たれる、
命の終り、死ぬ」事になるでしょう。人を「滅多打ち」にして「殺すつもりはなかった」と言うのは
「suzi =筋」が「通らない」です。「uchi」の音が入っている言葉には「uchi=打ち」「殺す」と
言う言葉があるように、命の「終り」、命が「絶たれる」事を表します。打ち止め、打ちどめなど
「打ち」が入っている言葉には「終る」意味があります。仕事で外に出ている人は仕事が「終る」と
「uchi=家」に帰ります。「ganimata=がに股」を見ると「足」の形が「悪い」、「悪し」と思う
でしょう。「ケチ」は「良くない、悪い」と考えられています。ケチの沖縄方言は「gani =ガニ」です。
昔のお坊さんの話に「とてもおいしい」のでその食べ物を一人占めにしようとそれは食べられないと
言って後でこっそり食べたいたという物語がありますが、それを思い出すのが「がに股」の「がに」
と同じズワイ「ガニ=gani」です。ズワイガニなどの蟹は昔の人は「不味い」と思い食わなかったか
一部の人が自分のグループだけで食おうとそんな不味い物はないと言っていたかもしれません。
日本語の「がに股」とトルコ語をみるとそんな思いにふけます。「ganimata=がに股」は格好悪い
だけでなくて足が「横に」大きく開いています。横を含む日本語には良い意味がありません。悪い
意味があります。「横取り=一種の略奪」で、「横着者」は評価が低いです。

トルコ語では次の通りです。

ganimet = 悪銭、悪い事をして手に入れたお金、戦利品、略奪品、賄賂

         英語では dirty money, booty, pillage, loot, plunder