おもしろい、主な、思い切り、ウミハン、ウミシキに含まれるomoとumi

 おもしろい時には「とても」面白かったなどと表現します。主役に抜擢されて
「omo=主」な役どころを演じる人がうまいと演じる人だけでなくそれを見ていた
人も「omo=面」白かったと思うでしょう。どちらの方が強くこの試合は面白いと
感じたか比べた場合に、試合に負けたチームのメンバーやファンよりも「勝った」
チームのメンバーとファンが面「白かった」というでしょう。相撲では「白星」は
「勝者」の色です。「面白い」の「白」が勝者なら「面=omo」は「とても」と考え
られます。「完全に強い方」と訳しても良さそうです。面白いの「omo」は漢字の
表記は違いますが、「omo-na=主な」や「omo-u=思う」と同じでしょう。思うのは
「とても、強く」心の中で感じる、意識する事です。「思い切り」の「omo-i=思い」
と同じです。「とても」「良い状態、愉快な状態」が「omo=面」白いです。面白いは
「良い状態、愉快な状態」を表す「勝者」の言葉でしょう。少なくとも面白いと言った
時には、そう言った人の「心の中」は「良い気持になっている」でしょう。「面白い」
のを名護方言では「umi=ウミ」ハンと言います。「思い切り」など「とても強く」を
表す名護方言は「umi=ウミ」シキです。「umi=海」は「たくさん」の水が集まって
出来た「とても」広い場所です。「omo」の音や「umi」の音は「とても」を表すと考え
られます。絶望の淵にいる時には「何も考えられない」、「完全に望みが絶たれた」、
「夢も希望もない」状態です。英語では「hopeless」と言います。英語・トルコ語辞典
に「hopeless」を入力すると次のトルコ語が出てきます。人間は「完全に希望がなくなる」
と打ち「沈み=sizu-mi」ます。 トルコ語では「sizu」が主に「接尾語」に現れた場合に
「悪い状態」、「下の状態」、「落ちたぶれた状態」を表す事はこれまで述べてきた通り
です。名護方言式で表現すると「ウミシキ=とても」「沈んで」いる状態です。乗っている
舟が「海で=umide=umite」「sizu-nde=沈んで」しまった状態と言い換えても良いかも
しれません。

トルコ語では次の通りです。

umitsiz = 望みのない、絶望の、英語では hopeless