相手の意見を聞く時の「マ」行音

  漢語でも疑問を表す時には語尾に「マ」の音を付けますが、沖縄方言では
「ミー=mi'」を付けます。それを見て沖縄方言は漢語に似ていると言う人もいま
すが、トルコ語を知っていると、いや沖縄方言はトルコ語に似ていると言った
方がより正確だと言うでしょう。トルコ語では疑問文の後ろには「mi」が付き
ます。トルコ語には「i」の「上に点がない i 」があります。トルコ語の「mi」
の「i」はそれで「mi」は「ム」に近い音だそうです。沖縄方言では共通語の「u」
が「i」で発音される場合が多いです。「水=mizu」は「ミジ=mizi」と言います。
語尾の「u」が「i」に変っています。アッカド語でも「u」の音は「i」に変ります。
アッカド語では「言葉=abutu」ですが「abiti」に変ります。言ってはいけない
言葉、口に出してはいけない「言葉を口にする」のを沖縄方言では「アビティ=
abiti」ネンと言います。ギリシャ語では大文字の「Y」に相当する小文字は「u」
です。 「y」には「year」の「i」の音がありますので「i =u」だと分ります。
私は「yu=u=i 」だと思っています。「優=yu=yy=yi=ii=i’=iyi=良い」
だと思っています。ギリシャ語では「eu=良い」でトルコ語では「iyi=良い」です。
ギリシャ語の「eu」は外来語として英語にも取り入れられています。沖縄方言で
も「良い」は「ユー=yu=eu」と言います。頭の「良い」「yu'=優」秀な人は「eu
=ユー」ディキヤーと言います。ここで最初の「疑問、尋ねる時の言葉」に戻り
ましょう。「食べるか」は名護方言では「カムンナー」が良く多く使われますが、
「カムミー=kamu mi’」と言っても通じます。首里方言では「カムミー」が多く
使われるのではないでしょうか。「行くか、行こうか」は「行クンナー」か「行クミ
iku mi'」になります。

 トルコ語では次の通りです。
 
 mi = 「〜か」を表す疑問符

注: この単語に含まれる「i」は「上に点がありません」
 
 mi = 普通の「mi」、上の「mi」に同じ

注: つまり「i」の上に点があってもなくても語尾に「mi」が付くと
   疑問文になります。相手に質問して相手の意見を聞いている事
   になりますので、沖縄方言と全く同じです。