ツタンカーメン、タンカー、ハンカーと感化

山羊や牛を「殺して」神に捧げて悪魔を追い払う行事を沖縄方言では「ハンカー=h-anka'」と言う
と島袋さんから教わりました。島袋さんは「ハンカー」は「ハンチュン=ハンクン=弾く」と関係が
ある言葉ではないかと言っていました。私もその意味があると思います。それに加えてもう一つの
意味もあると考えられます。私はヒエログリフに書かれている古代エジプト語の「ankh =命」と関係
があるのではないかと述べました。古代エジプト時代には有名な「ツタンカーメン=tut-ankh-amen」
がいます。この称号の中には「ankh=命」が含まれています。沖縄では生まれて一年目の誕生日は良く
も元気で「生きて」くれた、育ってくれたと盛大に祝います。その日には特別な名前があり「タンカー
=t-anka'」と言われます。タンカーには十種類以上の物を並べて、その中からその赤ちゃんに好きな
物を選ばせます。 将来はその選んだ物と関係がある仕事に付くだろうと言われます。漢語にも日本語
にも英語にも「anka」を含む言葉で「命と生死」に関係がある言葉があります。「命に関わるような
危険な事」は「看過=k-anka」出来ません。「関係=k-ankei」ないとは言えません。長生きできるよう
に世話をするのを「看護=k-nago」と言います。自分の「生命力」の強さを誇示しようと健康には注意
しなさいと言われてもこの程度ならなんでもないと「啖呵=t-anka 」を切る人もいますが、「命」に
関わる事には気を付けるべきです。敵対関係にある国は自国を侵略しようと虎視「眈々=t-ang -tang
」と狙っているかもしれません。戦いになったら自国民を「殺す=命を取る」でしょう。国家の、自国民
の「安全=ang-zen」に気を配るべきです。敵国からの提案には疑心「暗鬼=anki」で臨むべきです。
これらの言葉を「勘案=k-ang-ang」すると「疑心=暗鬼=anki=命」です。同じ意味の二か国語を並べ
て新しい言葉「命を取られないように用心する=疑心暗鬼」と考えられます。この四字熟語には「心=命
=anki」が含まれています。「心の状態=頭で考える事」ですので「暗記=anki」も「心、命、頭、頭脳」
と関係があるのが分ります。「心」の強さを表す言葉に「胆=tang」力があります。胆力の優れた人は
「端倪=t-ang-gei」すべからず人だと言われます。「端然=t-ang-zen」たる態度は毅然たる態度とも
言われます。人間は「心」で相手の心の動きを「感じ=k-anji=k-angi」ます。「暗示=anji=angi」を
受け易いです。「anka」の音やそれが変化した「anga」の入っているやまと言葉や漢語は全て古代エジプト
語の「anka=命=生きている証拠=心の動き=心で感じる事」と「関係=k-ankei」があると見なして良い
でしょう。「感化=k-anka」を受けていると考えられます。どんな行事にも人間は「その気、やる気」が
ないと喜んで「参加=s-anka」しません。参加するのは「その気がある」と見なして良いでしょう。「心は
そこにある、集中している」と見なして良いでしょう。「専心誠意」事に当たる事が「参加=s-anka」する
事だと理解出来ます。猟師は野生動物の「命を取る」のが仕事です。猟師を表す言葉に「anka」の音が含
まれていると推測出来ます。日本にはつい最近まで「サンカ=sanka =山師=猟師」いました。ジプシー
に似た生活をしていたと言われます。ジプシーの音はエジプトと関係があるのではないかと言われています。
インターネットで調べられます。サンカは神代文字に似ている文字を最近まで使っていたと言われます。
これだけ多くのやまと言葉や漢語が古代エジプト語の「ankh =命」と繋がりがあるのに気づくようになった
のはひとえに島袋氏と談話したお陰です。沖縄方言の意味を考えるのが好きな人との会話はほんとに楽しい
です。

きょう覚えたい古代エジプト語は次の通りです。

ankh = 命、英語では life

注: 男根の皮が剥れて鬼頭が二つに割れた線が見える像が置かれている神社
   は「田縣=t-aga-ta」神社と呼ばれる場合が多いようです。「aga」行音
   が含まれているのは納得がいきます。