生る、生す、根、逃げる、五段活用は有益

 五段活用を知っていると言葉の語源と

その派生語が分り易いようです。「na=

生」るの「na」の音は「上に出る、現れ

る」状態を表します。その否定が「ni,

nu, ne, no」の音と推測できます。字を

「kaka=書か」ないは「否定」です。残り

の「kaki, kaku, kake, kako'」は、書くの

肯定形です。語尾が「a」段で終る言葉

は否定である事が分ります。「生す、生る」

が上向きの言葉なら「ni=逃」げるは行く

の反対「逆向き」の言葉である事が分りま

す「nu''u=ヌー」ヨー、ヌーガが「振り返る」

動作である事は先ほど述べた通りです。

「地上に伸びる」部分が草木の見える部分

で、「nae=苗」、実が「na=生」る状態

です。地下に伸びる部分は「ne=根」です。

上に伸びる部分とは「逆向き」です。「後」

を振り向くと言います。「後」は「no=野」

となれ山となれと言います。「振り向かない」

手入れをしない場所が「no=野」です。そこ

は自然の状態では草木が「no=伸」び放題に

なります。




 アッカド語のアルファベット表記
 は次の通りです。


 アッカド語  日本語  英語


 ne' u    振り    to turn
        返る    buck


 nu'' u    振り    turned
        返った   back  

     

Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile de France