ウジー・ワチュン、ワシトゥン、蛆が湧いている、忘れている

  食べ物に蝿がたかった後で蛆が「湧いている」

なら、もう「食えない」でしょう。蛆が「湧いて

いる」の名護方言は「wat,um=ワチュン」です。

この表現はアッカド語の「washt,um=難しい」に

意味も音も似ています。 顔を忘れていたら道で

出会っても挨拶も出来ないでしょう。 「忘れる」

首里方言は「ワシユン」です。 名護方言では

「ワシリン」です。「ラ」行音が脱落していません。

「忘れて」の名護方言は「washiti=ワシティ」又

はワシリティです。「忘れている」状態はワシリ・

トゥン、又は「washitum=ワシトゥン」です。記憶

喪失症に罹っているなら昔の事は言えないでしょう。

否定の「ない」は「出来ない、難しい」状態を表し

ます。



  アッカド語のアルファベット表記
  は次の通りです。



  アッカド語  日本語     英語


  washt,um   難しい      be difficult
         状態で
         ある


  washtu    難しい     difficult

         固い      hard


  注: asht,u の変化形






  asht,u    足手纏い    hard
         難しい

         難しい     difficult  

         頑固な      stubborn

         体が固くて    stiff
         動かない    (of a body)

         強い      strong
         歯が立たない

          荒々しい    fierce

  asht,utu   難しい     difficult

         固い事     stiffness



Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile de France


シカゴ大学アッカド語辞典
U/W の参照ページ
439

A part 2 の参照ページ
495