ウジー・ワチュン、ワシトゥン、蛆が湧いている、忘れている
食べ物に蝿がたかった後で蛆が「湧いている」
なら、もう「食えない」でしょう。蛆が「湧いて
いる」の名護方言は「wat,um=ワチュン」です。
この表現はアッカド語の「washt,um=難しい」に
意味も音も似ています。 顔を忘れていたら道で
出会っても挨拶も出来ないでしょう。 「忘れる」
の首里方言は「ワシユン」です。 名護方言では
「ワシリン」です。「ラ」行音が脱落していません。
「忘れて」の名護方言は「washiti=ワシティ」又
はワシリティです。「忘れている」状態はワシリ・
トゥン、又は「washitum=ワシトゥン」です。記憶
喪失症に罹っているなら昔の事は言えないでしょう。
否定の「ない」は「出来ない、難しい」状態を表し
ます。
アッカド語のアルファベット表記
は次の通りです。
アッカド語 日本語 英語
washt,um 難しい be difficult
状態で
ある
washtu 難しい difficult
固い hard
注: asht,u の変化形
asht,u 足手纏い hard
難しい
難しい difficult
頑固な stubborn
体が固くて stiff
動かない (of a body)
強い strong
歯が立たない
荒々しい fierce
asht,utu 難しい difficult
固い事 stiffness
Akkadian Dictionary
by
Association Assyrophile de France
A part 2 の参照ページ
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