ニチン・ヤチン・クヮーラン、煮ても焼いても食えぬ: ヘクソカズラの語源

 食料となるかどうかで植物を判断するとサツマイモの

葉や芋、根茎を除き殆どのツルやカズラは食えないです。

ヘクソカズラやボタンヅルはまさしく煮ても「焼いても」

「食えない」代物です。  「焼いても」の名護方言は

「iarrt=iarti=ヤチ」ンです。 蔦、蔓、葛の特徴は

四方「ハ方」に延びていく事です。「iattu=ヤッツ=

八つ」の名護方言は「iarrt=iarrti=ヤーチ」です。

私はヘクソ・カズラの名前の由来はおかしいと述べた事

があります。葉、花、実を揉んで嗅いでも私は「全く」

「臭い」とは思いません。ヘクソ・カズラの名前を知ら

ない人に何度もその葉と花を嗅がせた事があります。誰

一人としてこのカズラを「臭い」と言う人はいませんで

した。私はブログで調べたみたのですが、色々な実験を

して全く臭わないと結論付けている人がいます。 ただ、

その方も個人差はあるので私の真似をして、そのような

実験をしなくても良いだろうと述べています。私はその

方の見方に同感です。人間にとって「屁も糞も」「食え

た物」ではありません。大部分のカズラ類こそ、煮ても

「焼いて」も食えぬ植物であるのが分ります。 ヘクソ・

カズラの名前の由来は「焼いても」食えぬから、名付け

た名前だと今は思っています。そう解釈すると遥か昔に

に書きあげられたイソップ物語のカラスと葡萄の意味が

良く分るようになります。 他の沖縄方言との繋がりも

見えてきます。



  ヒエログリフのアルファベット表記は次の通りです。



  ヒエログリフ  日本語    英語


  iArrtu     蔓、葛、蔦  vine

          煮ても焼いても
          食えない種類の
          植物の大部分


ヒエログリフ辞典
の参照ページ
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