蓬、黄泉、ヨーミー・イッチャン、ヨミタン、読谷のヨミの意味

   沢山ある時には「山」の当て字を使っています。

一つの村の有力者は「沢山の財産」を持っています。

読谷は読谷山と言われています。 それを考えると、

「yomi=沢山=山ほどある財産=有力者=力」と推測

できます。「yoma」行音の言葉には「yomo=ヨモ」「ギ

=毛=萌え出る物=草木」があります。 「yomogi=

蓬」は沖縄では「薬草、身体を壮健にする、強壮剤」と

して使われてきました。親の小言は「多過ぎて」「読も

うにも読めない」と沖縄民謡のティンサグ・ヌ花では歌わ

れています。星の数は「読み=yumi」バ「読ま=yuma」

リシガ、親の言うし事は「読み=yumi=ユミ」ヤ・ナラン

と歌われています。「yumi=多い、沢山、力がある」と

推測できます。 蓬の「yomo」も「力強い」状態を表して

いると推測できます。 「力が尽きる」とあの世行きです。

あの世に行くのは「入滅」です。「入り」の当て字の為に

「部屋への出入り」だけが頭に浮かび易いですが、「iri」

の音は「入り=西=弱くなる、動かない、死ぬ、見えなく

なる」状態を表す事が分ります。 缶詰の「kan=缶」は

「見えない」状態だと述べましたが、人間も死ぬと「入棺」

します。入棺は「入り=iri=力が尽きる、死ぬと見えなく

なる=入滅=入棺」と分析できます。 入棺も同じ意味の

二種類の言葉を並べた言葉である事が分ります。「力が弱く

なる」、「ヨーミー」イッチャン」ならば「yomi=黄泉」は

近いでしょう。「iru=入る=無くなる、消滅する」ですので、

その過去形「itta=haitta=入った」は「力=yomi=ヨーミー」

「イッチャン=ittian=haitta=入った」になります。病気

などで最近「体力が落ちた、体力が消耗した」と言う時には

名護方言では「yomi=ヨーミー」「イッチャン=入った=

消滅した」と言います。以上から考えると「iri=西」蓬は

「西=iri=苦みが消えた」蓬と分析できます。「yomi=沢山、

力がある状態」であるのは、あちこちを行き来した人がする話

は「yomo=四方」山話と言う事でも分ります。読谷山は物産が

沢山できる地域だと推測できます。