ハヂチ、一生涯一緒に生活すると保証する入墨

 沖縄には女性が結婚する時に、手の甲に入墨する

風習がありました。その入墨は「padutu=hadutu=

haditi=ハヂチ」と呼ばれています。 「padu」の

音は「padu=hadu=恥」ず、「padu=hadu=外」す、

脱ぐと関係があります。名護方言では「paid'=パヂー

=恥」で、「hadi=padi=パヂ」ンは「脱ぐ、身に帯

びている服を外す」です。脱ぐの首里方言は「hadi=

ハヂ」ユンですので、「padu=hadu」の変化が見られ

ます。 男が結婚する女性に「貴女と一生一緒に生活

する、貴女の一生に責任を持つ」と言えば、女性は、

それに応えて、貴方以外には自分の「pada=hada=肌」

を見せません、肌を許しません、そんな「padu=hadu=

恥」ベキ事はしませんと誓うのが「ハヂチ=haditi=

ha'du'tu=pa'du'tu」の風習だと推測できます。



  アッカド語のアルファベット表記は次の通りです。


  アッカド語  日本語      英語


  pa'du'tu   ある特定の男は  PN is responsible
         一生責任がある  with his life

注: PN (personal name)


シカゴ大学アッカド語
アッシリア語)辞典
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