赤い糸で結ばれていた

ある決められた運命
を赤い糸で結ばれていた
と表現します。この表現
アッカド語の観点から
考えると面白い事に気づ
きます。一つの「範囲」と
別の範囲は今では簡単に
行き来出来ますが、昔は
そう簡単では無かったと
推測されます。その「範囲」
が国ならば、即ち統治者が
「違う」と余計に行き来は
難しかったでしょう。一つ
の「範囲内」で動き回るのが
普通の人でしょう。そのような
状況なのに別の「範囲、区域、
国」の人と「結ばれる、結婚
する」のは「赤い、異常な、
普通では考えられない」「糸、
神の意図」で「結ばれていた」
と考えられます。「ito=糸=
ある範囲」を表し、更に「ito=
糸=意図=一つの範囲と別の
範囲を行き来する」状態も表す
と推測できます。そう考えると
「赤い=外側にある=全く別の
=赤の」他人と結ばれる説明が
出来ません。「ito=糸=一つの
場所と別の場所を行き来する」
意味が分ると簡単に説明できる
地名があります。農業は自分の
農地、或いは契約した地主の農地
を行き来して耕します。その農地は
自分の住む村の中にあるのが普通で
しょう。漁民は「違い」ます。自分
の住む土地から「離れて海へ出て
そこで漁をして」からその後で
また自分の住む土地、村に「戻り」
ます。「別の地域、場所に行き来
その後で戻る=ito=糸」の動作を
繰り返すのが「漁民」です。アッカド
語が分ると「糸満」はとても分り易い
地名です。舟で行き来するような
「遠い」場所の人と結ばれる状態が
「全く別の=赤の=赤い」「糸で結
ばれていた」意味と推測できます。
チルチルミチルは「赤い」糸で結ば
れていると勝手に考えた「青い」鳥
を探しにあちこち行き「探し回り」
ましたが、結局探せませんでした。
後で気づきました。青い鳥は「隣に」
「居た=ita」のです。寿司を食べる
時に「目の前にいる」料理人、コック
は「ita=板」前と言います。赤い糸で
結ばれていた人はきっと「一生涯隣に
いる」、年を取り、一生涯を振り返ると
「隣に居た」のに気づくでしょう。

アッカド語のアルファベット表記
は次の通りです。


アッカド語 日本語 英語

itat 周囲に、周りに around
隣に住む neighbor