荼毘に付す

 私は荼毘に付すと言う言葉を50年前の大学入学時まで知りませんでした。 親戚のお婆さんは
当時85歳の高齢でした。そのお婆さんは若い頃は学制が施行されていないので学校教育は受けて
いません。そのお婆さんの友人が亡くなった時の事です。お婆さんは荼毘は何時なのと私に聞いた
のですが、私は荼毘の意味が分らなかったのでその意味を教えて貰いました。今日は地獄の沙汰も
金次第の件で「言葉、話す」を表す何種類かのアッカド語のを見ている内に荼毘を思い出し、荼毘
も「言葉、言う、喋る」と関係があるのではないかと思うようになりました。あの世に行ったら
「言葉が喋れない」と考えられますので、言葉の代行をする物が必要ではないか、その一つが
カビジンだと考えられます。人間は死んだら喋れません。「dabi=荼毘」の中には沖縄方言の
「発言する、言う」を表す「abi」が含まれています。「qabi=黴」が生えた「話」の「abi」が
含まれています。「d=否定」と考えると「dabi=喋れない、もの言わぬ人との近親者のお別れの
行事」と理解できます。荼毘は「火葬にする」事ですので、「qabi」と「dabi」は「言う」と
「燃やす」を表す同じ語源の言葉から派生した言葉と考えられます。二人の人が約束をしたら、
二人が親友なら相手の言葉を信じて約束を守るでしょう。男女間でも同じです。相手を親友か
それ以上と思っていたのに相手が約束を守らずに約束の場所に来なかったら「ukaba=浮かば」
れぬでしょう。浮かぶの否定を使っていますので「言葉、話」との関連が分らなくなっていま
すが、浮かばれない意味を良く調べると相手自身が「言った」事を守っていないからだと分り
ます。 そのような人との付き合いにも「荼毘=dabi」を付して、今後はもう会わないように
したら良いかもしれません。


 アッカド語では次の通りです。

  
  abutu     =  言葉、陳述、話し合う主題、英語では word, statement. topic

  qabu = 話す、英語では to speak, to say, to talk

  daba'bu =  話す、英語では to speak, to say, to talk