ウラーリン、ジュリウイとイチマンウイ

恨ム比謝橋ヤ 情ネン人ヌ
我身渡サ思ティ 架キティ置チェラ

私を渡らせる為にこの橋は架けられたのでしょうか。 この橋さえ無ければ
私は色街に売られて行く事は無かっただろうに、本当にこの橋を恨みたくなります。


昔は「借金」の方に子供を「uri
売り」飛ばす親がいました。子供の
実際の売買ではなくて一種の「元金
と利息」の前払いの形でその金額に
相当する期間だけ子供を「年季奉公」に出す事です。「おしん」と同じ
です。沖縄ではお金を融通出来る程
の金持は「サカナヤー=料亭」の
経営者と網元だったようです。
おしんのように年季奉公に出され
た子供の奉公先がサカナヤーならば、
ジュリウイ、網元ならば「糸満
イチマン」ウイされました。「urra
=ura=売ら」れて行くのを名護方言
では「urra'=ura'=ウラー」リンと
言います。吉屋チルはジュリウイ
された時に「urra=恨」ム比謝橋ヤ
を歌っています。良く言われる事
ですが、金を借りた時は金を貸した
人を仏様のように言い、借金を取り
に行くと鬼みたいに言うそうです。
あなたが「貸し」さえしなかったら
こんな事にはならなかったのにと
「urra=ura=恨」事まで言う人も
いるそうです。

シュメール語では次の通りです。

URRA = 金を貸す、英語では loan