死と市

なぜ死と市は同じ音なのでしょうか。
死ぬのは「入滅」と言います。滅亡
は死ぬ事ですので、「入=滅」です。
入の訓読みに「iri=入り」があり
ます。「iri=入=滅」と推測出来
ます。昔は麻疹で亡くなった人が
多かったと思われます。沖縄方言
では「irii=イリ」ガサーは麻疹です。
「死に至る」恐れが高かった病気が
イリガサーだったのではないでしょう
か。メソポタミアでの古代の戦争
では敵の都市は徹底的に壊して、
そこに住む人も皆殺しにする場合が
多かったようです。「反逆した都市」
の市民は死ぬ運命にあったようです。
そのような事情が分らない限り「死と
市」が同じ音で表される理由を見つけ
るのは難しいかもしれません。

シュメール語では次の通りです。

IRIBALA = 反逆する都市、町、英語では rebel town

IRI = 一種の病気、英語では disease

IRIGAL = 死者が住む地下の市、墓、英語では underworld, grave