籾殻と空: 中身が何も無い状態

 籾は次の年に植える稲の「種」として取って置く稲の実です。「momi=モミ」は「mo=植物=
稲がその代表」の「mi=実」と分析できます。植物の「実」を植えると時期になれば「me=芽」
を出してきます。「mo=萌」え出てきます。たくさん芽が出てきたら大きく成長しない恐れが
出て来ます。そのような時には植物が大きく育つように適当に「ma=芽=間」引きします。
「ma」行音は「植物の実や芽」と関係があるのが分ります。「殻=gala=kala=空」は「何も
無い」状態です。「無い=否定=la」ですので、「gal=kal=有る=存在する=アイン」と推測
出来ます。「有る=存在する」の名護方言は「アイン=目で見る事が出来る」状態です。「見える」
の名護方言は「目=miy=ミー」「アイン=ain=目」、即ち「miyain=ミヤーイン」で目を表す
二種類の言葉を並べて新しい意味の言葉を作り出しているのが分ります。「運が有る=運が良い」
のを名護方言では「kali'=カリー」アインと言います。同じ意味の二種類の言葉を並べて新しく
作った言葉が「kal=kali'=カリー=アイン=有る=存在する=見える=目で確認出来る」です。
「籾殻」は籾の中身が「無い」状態、「gala=kala=空」になっている状態です。株式市場では
大恐慌の時には株価が大幅に急落して「殆ど取引が無い」状態が起ります。そのような状態が
起ると「gala=ガラ」と言います。これは私に合った役柄では「無い」という時に私の「gala=柄」
では「無い」と言います。この件に関しては私は「何の取り柄も無い」と言っているのと同じです。
 柄でも無いも「柄=gala=galla=能力を持っていない=出来ない」と同じ意味の二種類の言葉
を並べて意味を強調しているのが分ります。

 シュメール語とアッカド系の言葉及びアッカド語は次の通りです。

 GAL = 存在する、有る、 持っている、シュメール語
        英語では to exist, to be, to have

la = 無い、否定、アッカド語、英語では no

 'ayn  = 目、アラブ語、英語では eye

'ayin = 目、ヘブル語、英語では eye

'yn = 目、ウガリト語、英語では eye

i'nu = 目、涙や水が出て来る場所、泉、井戸、アッカド語、英語では eye, spring, fountain, well

 単語の前に付けている「']の符号は逆向きです。