秤にかける、税金は所得に応じて課金する

 税金は所得に応じて「課税」しますが、正式には「kakin=課金」と言うべきかもしれ
ません。所得に応じて「課金された金額」が「課税額」です。 「k=h=p」ですので、
「kakin=hakin=pakin」になります。秤に「かける」や「課税する」のは首里方言では
「kakiyun=ハキユン」と言いますが、名護方言では「pakim=pakin=パキン」です。
「計る」のは名護方言では「paka'=パカー」インと言います。 量りなさいは「paka'=
パカー」レーです。どの程度の「硬度」があるかどうかは錘など「重い物を乗せる」など
「圧力」を「かけて」その硬度を「計り」ます。「pakim=pakin=パキン」または「ポキン」
と折れた時点がその圧力に耐えられる限度になります。「パキン、ポキン」と折れる
時点の数字が硬さを「判断する」指標になります。日本では裁判官は「hakam=hangam=
判官」と言われていました。判官びいきにそれが残っています。良い判断をするか、判断
をしない、判断を放棄するなどを表す言葉も似た音で表されます。誰が悪いか知っている
のに知らん振りをする場合があります。それは一種の「思考停止」、「判断の放棄」です。
その状態を「ho'kam=頬かむ」り、又は「hokkam=頬かむ」り、と言います。

 トルコ語では次の通りです。

hakim = 判断する、正義、裁判官
        英語では judge, justice, jurist