高いと踏む

 平たい場所には麓はありません。「fumoto=麓」があるのは「高い」山がある所です。
心の中で積って「高く」なって行く嫌な気分が「fuman=不満」です。 並の人の業績は
その人が亡くなると消え失せますが、とても優れた人の業績は「目立ち」ます。「高い」
山の頂き、嶺のように「聳え立って」います。その業績は「fumetu=不滅」と言われます。
「優れた、能力が高い、高い、強い」状態を表す「humat=fumat=フマトゥ」の音は熟語
にも使われています。 人間は弱い者は「fumi=踏み」付けますが、間違っても強い人は
踏み付けにしません。 それは虎の尾を「fumu=踏む」と大変な事になるのを知っている
からです。疲れると目の「kuma=隈」が黒くなる人がいます。内熱があるかも知れません。
病気になると「熱が高く」なります。

 アッカド語では次の通りです。

  humut = 発熱、高熱、発熱する、英語では fever

  humut amurriqani = 黄熱病、英語では yellow fever

  
  注: h の下に小皿のような符号が付いています。