薺について

 「nazuna=薺」が草木の種類であるのは分りますが、漢字を書けと言われても書け
ません。ナズナの語尾の「ナ」は「菜」と考えられますので、「nazu」が何かが分ると薺
の意味が分ると思います。薺はペンペン草と言われるように何処にでも育つそうです。
「僅か」の「水分」があればそれだけで「生える」、「生きていける」のがペンペン草の
特徴です。「nazu=水」と推測しても良さそうです。或いは「水辺」に良く見られる草が
「nazuna=薺」でしょうか。もやしは沖縄方言では「ma'mi=マーミ」ナーと言います。
沖縄方言では豆は「ma'mi'=マーミー」です。マーミ・ナーは「豆」から出る「芽、菜」
なので「マーミ」ナーと言うと考えられていますが、別の説明も出来ます。日本語には
「水」を表す「真水=mami-zu」があります。真水も同じ意味の二種類の言葉を並べて
その意味を強調する規則通りに作られた言葉だと考えられます。即ち「水=mami=zu=
su=水」と推測できます。それが正しいと「ma'mi-na=マーミ・ナー」は「水で育てた野菜」
になります。昔から「水耕栽培」の野菜の育て方が日本にはあった事が分ります。

 アッカド語トルコ語では次の通りです。

 na'zu = 水、英語では water

 me = 水、アッカド語、英語では water

 mame' = 水、アッカド語、英語では water, waters

 mu = 水、アッカド語、英語では water

 su = 水、トルコ語、英語では water