織物と世間が織りなす悲喜交々と kama 行音

 「交わる」や「結ぶ」の意味がある言葉は「kama」行音や「gama」行音で表される
ようです。男女の「交際」がうまく行くと「結婚」の契りを「交し」ます。結婚すると
同じ「kama=釜」の飯を食う事になります。男女が一対一の結婚をすると「一夫一婦制
=mono-gamy」と言います。「kami=gami」です。結婚したら女の人は「女将=o-kami」
さんと言われます。夫や子供に「gami-gamy=ガミガミ」いうお母さんも増えます。
世間だけでなく家庭内でも悲喜「交々=komo-gomo」の状態が起るでしょう。国と国が
「交際する」のは「外交」と言います。外交がうまく行かないと「戦争」になります。
戦争で殺し合いをするよりも「スポーツで対戦」して「交流」した方が良いと考え出さ
れたのが古代ギリシャオリンピックを模倣した現代のオリンピックです。スポーツなどの
交流戦」を英語では「game=ゲーム」と言います。「ゲーム」と「交々」は同じ系統の
音と意味の言葉、即ち「game, gomo, komo」を含んでいるのが分ります。 笊蕎麦の笊の
ように網の目が大きい荒い編み方と、菰や絹織物のように「きめ細かい」編み方が有ります。
「kime=きめ」「koma=細」かいなど「織り方、織物、交互、網の目、網状、網の目状に
綺麗に整えられた」などを表す言葉には「kama」から「komo」までの音が含まれている場合
が多いようです。糸を「交互」に「kami=噛み」合せて織物を織りますが、その動作は「右
と左、上と下」の「交互の動き」です。以上が分るとなぜ「網の目」を作る昆虫を「kumo=
蜘蛛」と言うかその理由が分ります。「蜘蛛の巣」の模様と「蜂の巣」の模様は良く似て
います。言葉も似ていると考えて良いでしょう。英語では「honeycomb=蜂の巣」です。
「kumo=comb=多角形の構造をした物」と見なして良いでしょう。

 アッカド語では次の通りです。

    kama'du = 編む、英語では to knit

anu'tu kama'di = 編み物の服、編んで作った(セーターのような)服、英語では knit wear

    kama'su = 集めて入れる、詰め込む、貯える
英語では to gather in, to pack into, to store





  参考: 英語は次の通りです。

  game = 遊びとしての戦い

  monogamy = 一夫一婦制

  honeycomb = 蜂の巣

  communicate = 情報を交換する、話し合う