容器にはたくさん積み込まれている

 物を「入れる」容器は物を「貯える」のが主要な目的でしょう。水や泡盛だけでなくて
豆、米、などの穀物や梅干しなどの漬物も「kame=甕」に「貯え」られます。物を「貯える」
場合に容器に隙間なく「tume=詰め」込むか「tumi=積み」上げるでしょう。そうすると
かなりの量が「kame=甕」の中に「tama=溜」るでしょう。 「ku=来」るの名護方言は
「ku=来」ンで、「ki=来」たの名護方言は「tia=来=チャ」ンです。 「ka」行音が「ta」行音
に変っています。物を入れる「kame=甕」は物を「tume=詰め」込み、「tame=貯め」込む
容器ですので「kame=tame=tume」の変化は容易に理解できます。これらの言葉は同じ
語源の言葉から派生した言葉と推測出来ます。

アッカド語とスメル語は次の通りです。

kamu = 縛る、アッカド語、英語では to bind

karmu =  うず高く積まれた穀物、うず高く積まれた状態、盛り上がった所、アッカド語
         英語では a heap (pile) of grain, heap, pile, mound

KAR   =  貯える、(万一の為に)取って置く、スメル語、英語では to save