カーミー、お上、はにかむ、カモフラージュ

 チューカーとカーミーは水、茶、酒または穀物を「貯める」「容器」です。「kar」の音は
「貯える、溜める」を表すスメル語と同じだと前に述べましたが「karmi’=カーミ」
と、お上の「kami=上」や薩摩の守の「kami=守」はアッカド語の「kamu=karmu=
倉庫、貯える」と関係があるのが分りました。 お上や薩摩の守の「上、守」は「お倉や
穀倉地帯」を管理する人ですので、「倉、穀倉地帯=kamu → rab karmi=倉や穀倉地帯
を管理する人」からいつの間にか(kami=「kamu=倉」の変化形 → 守、上)と変化した
のが分ります。同じ「kame=甕」や同じ「kamu=倉」に居たら同じ色、同じ振る舞いを
しているように見え、「区別がし難い」でしょう。同じ「kama=釜」の飯を食った仲間と
間違うでしょう。「倉庫の中に隠す」ような、初心な表情を「はにかむ」の「kamu=かむ」
は表していると考えられます。蜂の巣の「ハニカム=honeycomb」の内部は六角形の
部屋で「囲まれて」いますので、内部はそう簡単には見えません。カモフラージュの「カモ
=camou」も「kamu=縛る、倉庫に入れて隠す」と同じ語源の言葉から派生した言葉かも
しれません。

アッカド語では次の通りです。

 kamu = 縛る、英語では to bind


karmu = 穀物倉庫、積み上げた穀物
         英語では granary, a grain-store, a heap (pile) of grain

rab karmi = 倉庫の管理者、英語では granary master