居る、居らん、要る、要らん

 物が必要かどうかは「ilu=要る」か「ila=要ら」ないかと聞きます。人の場合は
そにに人が「olu=居る」か「olan=居らん」か聞きます。「olu=居る」の否定が
「olan=居らん」ですので、「ilu=居る」は誤用だった可能性があります。名護方言
では「olan=居らん」は「ulan=ウラン」です。「o」と「u」の対応が分ります。居るは
「ulu」だったと推測されます。「u」の表記を「wu」とすると「ulan=wulan=ウラン」に
なります。名護方言では「olu=居る」は「uin=wuin=ウイン」です。沖縄方言では「l」
の音は脱落する場合が多いですので「ulin → wulin → wuin → uin」の変化が推測
できます。二人が調査に出かけて一人が相手に誰かそこに居るかと聞いた時に
誰もいないと返事する時には名護方言では「ulan=ウラン」と言います。共通語の
「olan=居らん」と同じです。「居らん」のは「居る」の否定です。英語・スメル語辞典に
「no」と入力してアッカド語では「no=la, ula」であるのを確かめて、英語・アッカド語
辞典にアッカド語の「ula」を入力すると「u'la, la」が出て来ます。即ち「no=ulan=ulu
の否定」です。 日本語の「olan=居らん」はアッカド語の「ula=no, not」と同じ語源
から派生した言葉だと思われます。二つの物を並べて自分の子供に君が欲しい物、
必要な物、「要る」物は「これか、あれか」と聞く場合が多いでしょうが、新しい物を指
す度に「これか、これか」と聞く場合もあります。 名護方言では新しい物を指す度に
「uli=ウリ」ナー、ウリナーと言って聞きます。


 アッカド語では次の通りです。

u'la   = 違う、〜ではない、英語では no, not

la      = 違う、〜ではない、英語では no, not

u'l 〜 u'l  = これか、あれか、英語では either 〜 or, whether 〜 or

u'la 〜 u'la = これか、あれか、英語では either 〜 or, whether 〜 or