鞭打ちの刑で殺られる

 イスラムの教えを守っている国では今でも鞭打ちの刑で「死ぬ」人がいると報道され
ているのを見た事があります。「鞭打ち」の刑で殺「られる=ya-lale-ru」と言い換えて
良いでしょう。自分で「する」と言うのは「yaru=やる」と言いますが、強いと相手には
して「やられる=ya-lale-ru」言います。 「yaru」の間に「受身」の「lale」が入った言葉に
なっています。「被害」を「受ける」と言います。「被害を与える」の反対が「被害を受ける」
です。「lal」の音は「被害を与える」か「被害を受ける」と関係があると見なして良いでしょう。
「殺す」に相当する名護方言の「kurufun=殺フン」には「殺す」と「痛めつける」の二つの意味
があります。首里方言では「kurusun=殺スン」です。お殿様が使う「kurushu'=苦しゅう」ない
は「痛めつける」事はしない意味だと理解出来ます。

 スメル語とアッカド語は次の通りです。

  LAL    = 鞭打つ、スメル語
         英語では to strap

  kurussu = 鞭打つ、アッカド語、スメル語の LAL と同じ、英語では to strap