形なし: 面目ない事をしながら責任を他人になすり付ける人

  自分がそこに「ilu=居る」のに自分が「統括して処理すべき」仕事を他人、特に部下が「取り上げて」
その仕事を処理したら責任者である本人はその場で「面目ない」「kata nasi=形なし」と感じるでしょう。
そういう場面では責任者は何もする事が出来ずに「お手上げ」の状態と考えられます。自分で自分の問題
を処理、解決、コントロール」出来ない人は責任を他人に「nasu=なす」り、付けるでしょう。 財政政策の
基本は「ilu=入る」を「計り」て、出るを「制す」と言います。「ilu」や出る、即ち「出し入れ」は「計る、制する、
制御する」と関係があるのが分ります。武家が天下を取っている時には「kata nashu=刀衆」が「支配権を
握って」います。

 アッカド語とスメル語では次の通りです。

qa'ta nashu = 統御する、制御する、コントロールする、アッカド語、英語では to control

IL   = (取り)上げる、運ぶ、運営する、実行する、支える、スメル語、アッカド語の nashu と同じ
英語では to raise, to carry, support

  SHU IL = (自分がやると)手を上げる、(自分は出来ないので)手を上げる、英語では to raise the hand