クサーミクンと荒れ狂う風

 風が荒れ狂う暴風の一種が台風です。 風の強さは風速、風が吹く「速さ」で表します。「歩く速さ」より
「走る速さ」は「速い」ですので、「速さ」は「走る」に例えられると考えられます。「怒っている、憤っている
状態を「心の中を風、空気が物凄い速さで行き来している」状態と言い換えても良いでしょう。息をするのは
空気を吸う事です。「息巻く」から想像すると、憤るは「息通る」でしょう。 台風や竜巻の風は巻いています。
息巻く時には物凄い勢いで心の中を風が吹いていると考えられます。 心の中を勢い良く風が吹いている、
噴いている状態、すなわち「怒っている」状態を表す言葉に「走る、急いでいる、慌てている=SAR 」が含まれて
いる言語があってもおかしくありません。 アッカド語を学ぶと「u」の音は「i」に変化するのが分ります(例:abutu
=abiti=言葉)。「怒る、癪に触る」の名護方言は「気=ki=ku=ク」「サー=SAR=走る、急く」ミクンです。
「気」が「急いている、はしっている、荒れ狂っている」状態が「クサー」ミクンであるのが分ります。

スメル語では次の通りです。

SAR = 走る、急く、急ぐ、英語では to run, hasten