為さるとすると 晒す

 すると「為さる」の違いはある事をするのが上手かどうか、「速くしかも巧く出来る」かどうかの違い
を表す言葉だったと想像されます。 普通の人が中々出来ない事でも上手な人がすると「あっという間に」
出来る場合が多いです。一般的に年上の人はベテランですので仕事が「上手で速い」です。 年上の人が
為るのを為「さる=saru」と言うのは合理的な表現と思われます。「saru」の音を含み「速い、上手、巧い」
などを表す日本語には次のような言葉が有ります。

a-saru  = お正月の福袋を買い求める人の動きは「速い」です。その人たちはたくさん買おうと
        色々な物を「漁り」「あっという間に」掴み取ります
 o-saru  = 人間より動きがずっと「すばしこい、速い」動物に名付けた名前が「お猿」でしょう

 ku-saru  = 食べ物が物が「ku=悪い、悪くなる」のは「速い=saru」ようです。「ku-saru=腐る」
        のは「悪し=足」が「速い」と言います

 na-saru  = ベテランや上手な人がとても「速く巧くする」動作、動作を表す普通の速さは「する」

 ho-saru  = 「干される」の古い表現は「干さる」です。洗濯をした物は陰では中々乾きませんが
         太陽の日に当てて、干すと「ho-sare=干され」た物は「早く」乾きます。人間も
         干された人は駄目になるのが「早い」です。
 sara-su =  太陽に洗濯物を「晒す」と「早く」乾きます

 ma-saru  = 短距離でも長距離でも「速く」走る人は強いです。その人が勝ちます。力が「勝る」人、
 即ち「速い」人が優勝します。

saru = 帰ると去るの違いは「速度」だと考えられます。一人の人が帰るとその人と一緒に帰ろうと
         後を追いかけると追い付いて一緒に帰れます。しかし「走って帰る人、急ぎ足で帰る人」には
         追いつけません。「早足」で帰る人、「去る」人には追いつけないようです。「去る人は追わず」
         です。実際は「去る人は追えず」かもしれません


  スメル語では次の通りです。

 SAR  = 走る、早く行く、早くする、英語では to run, hasten