生きている: それが分るのは他から見える状態です

 草木は根っこだけ残っていても生きていますが、それが生きていたかどうかは
地上に芽を出して初めて分ります。新しいのが「産まれる」と「日の目を見る」と
言います。現在は「日の目を見る」は「長い間の努力の結果がやっと世間に知られて
認められる」意味になっていますが、元々の意味は「地上にいる、他人が認識できる」
意味であったと考えられます。即ち「芽をだして地上に生えている」植物や「地上を
動き回っている」全ての生物は「日の目を見ている」事になります。この状態は「地上
=地中ではない=隠されていない」と言っても良いでしょう。前に「i」の音は「外側」
を表すと言いました。スメル語では「ki=土、地中」です。「i」と「ki」を合わせると
「iki=地中の外、地上」です。「iki=地上=生き」と推測しても良いでしょう。即ち
「iki=生き」ていると言う事は「地上」にいて他の人が確認できる状態です。どこかに
行くには今は船や飛行機がありますが、昔は「地上」を歩いて「iki=行き」目的地に
着いたでしょう。「iki=行き」、「iku=行く」は「地上」を歩く状態であるのが分ります。
人間は亡くなると「地中にいる」状態、すなわち「埋葬」されますので、まず日の目を見る
事はないでしょう。何千年後でも人間が死体を見る事が出来るのはエジプトのミイラを見る
と分りますが、ミイラが日の目を見る事はありません。 ミイラになった人はそれを望んで
いたと言われますが、これは法則に反しますので、どうしようもない事です。「ki=土、地」の
意味が分ると基地は同じ意味の二種類の言葉を並べて新しい言葉を作る日本語の法則に
則った言葉であるのが分ります。即ち「基=KI=地」です。

 スメル語では次の通りです。

 KI = 土、地面、地中、地球
      英語では land, ground, underground, earth