過分、花粉、興奮

  ある範囲を越える音は英語の「bar」のように「ba」行音やそれと関連のある「pa」、
「fa」行音を含むと述べました。その観点から見る「過分=ka-bun」は「過ka=bun
=分」で、同じ意味の二種類の言葉を並べたのが「過分」だと分ります。ある容器を
「切り裂く」かその容器が「一杯になる」と中に有った物が「外へ」「出る、溢れ出る」
のは普通の現象でしょう。「花粉=kafun」は蕾のままでは花の中にある粉が外に出ません。
「花開いた」後で花粉は四方八方に散らばります。平静な時は顔には特別に変った点は
はられませんが「興奮=ko’fun」するとその人の気持が「顔」に現れます。外部の人が
見てもそれと分る「表情=表に出る感情」が興奮です。興奮の「奮」や憤慨の「憤」は
発奮の「奮」と同じように「fun=pun」であるのが分ります。 これで「ka」行音と
「ba=fa=pa」行音が「外に出る」状態を表す音であるのが分ります。母音を強調したい
時には「長音」にしたり「二重母音」にしたりします。長音にする方法には母音の後に
「h, r, l」などを付ける場合があります。例えば「ba=bra」行音になります。「ya-buru
=破る」に含まれる「buru」の音は「bru」と同じ音です。「bra」行音も「破れたて外
に出る」状態を表すのが分ります。

 スメル語では次の通りです。

  BAR = 燃やす、焼く、火を付ける、英語では to burn, to fire


参考: 英語は次の通りです。

 break = 破る(と中身が外に出る)

 burn = 焼く(と中身が破裂、爆発して出て来るのもあります)、使い尽くす

 burst = 爆発・破裂する、(泣き崩れるなど)急にある状態に変化する

 bust =(おっぱいのある)胸部、(急にせり出た部分)

 bustle =(一か所にじっとしていないで)動き回る