バス・パトゥ・ガヤー、カン・パチ、パトゥ・ロールの関係

  山を「切り開き」田畑や町を作るのを「開発」と言います。木がたくさん生えていたのが無く
なり地肌が見えるようになります。「頭に怪我」をして山を「開発」して地肌が見えるように出来
た「傷跡の肌色の部分」を名護方言では「カン」「パチ=pati」と言います。 開発の発は出発の
「patu=発」です。カンパチのパチと開発の発は同じ状態を表す言葉であるのが分ります。即ち
「hatu=発=patu=pati」です。山に「道」が無ければ人間も簡単には歩けません。木こりなどが
行き来する所は自然に道が出来ます。そのような歩き易い所に「道」を作ります。英語では「path
=道」です。山を切り開き道を広くすると車も通れるようになります。車が行き来するようになると
新しい村が出来る場合があります。そこへバスが通っているかどうか分らない時には名護方言では
バス「パトゥ=patu」ガヤーと独り言を言います。その新しい村の事情を良く心得ているように見える
人に出会うと、バス・パトゥ・ガヤー、又はバス・パトゥン・ナー言って聞きます。「pat=開発されて
道が通り、人や車が行き来出来る状態」であるのが分ります。村が出来ると警察の車が村を「パト・
ロール=patrol」にやって来るでしょう。余りにも中の物が一杯になり周囲を取り巻く物より大きく
なると「hati=はち」切れて「外に出て」きます。切開すると中身が見えます。内部に隠されていた
物が扉が「開く」と見えるのと同じ状態ですので「patu=hatu=hati=ハチ=開く=開発のhatu=
出発のpatu」の音で表されるのでしょう。

 アッカド語では次の通りです。

  patu  = 開ける、鍵を開ける、(巻物などを)開ける
        英語では to open, to unlock, to unroll


   参考: 英語は次の通りです。

  path = 道、小路、通り道

  patrol = 巡回する、パトロールする、巡回、巡視、パトロール