プスク:  空気の量が不足すると風船は萎んで小さくなり飛ばせなくなります

 必要な量より「少ない」と「不足」と言います。食べたい量が食べられないと
腹が空くのが早いです。直ぐにひもじくなります。腹が「heko=凹」むのでハラ
「ペコ=peko」になると言います。不足の名護方言は「pusuku=プスク」です。
風船は空気を一杯中に送り込んで膨らませます。空気の量が「不足」すると「萎み、
凹んで細く」なります。萎んだ風船は飛びません。萎んだ風船を飛ばすのは「難しい」
でしょう。「狭い入口」、「狭き門」を通り抜けるのも「難しい」です。「husoku=
fusoku=不足」が「pusuku=プスク」になりますので、「h=f=p」です。「hasiqa=
hasika=麻疹」は治す、治療するのが「難しい」、「治り難い」病気なので名付けられ
たと考えられます。とても「足の速い」動物は「狩が難しい」でしょう。「足が速い」
など「動きが早い、頭の回転が速い」人は「はしこい=hasiko-i」とも言います。
「h=k」ですので、「はしこい」は「賢い=kasiko-i」になります。「狭き門」を気に
せずに通れる人は「賢い」でしょう。

 アッカド語では次の通りです。

  pasqu = 狭い、難しい、英語では narrow, difficult