こけら落とし:  棟上げ式に餅などの食べ物を投げ与える風習があります

 棟上げ式は「屋根」が「出来」「上がる=agaru」とする行事です。その時に餅などの「食べ物」を
「屋根」から「投げる=nagelu」、投げて与える、「あげる=agelu」風習は「akalu=agalu=食べる」
が分かると理解し易いです。「天井=agar=agal」も「食べ物」と関係があると推測出来ます。穀物
生物の一番上、穂の部分に出来ます。そこは「天井」と同じ部分です。実が付いてから「食べられる頃」
になると穂は垂れます。穂の部分が逆U字型、お椀を伏せた形、山の形になります。山には「登る、上る」
と言いますが、高い所、上へ行くのは「agalu=上がる」とも言います。穂や実が「akala=赤ら」む、頃
が「食べ」頃です。真っ赤の名護方言は「makkala'=マッカラー」です。 その時が収穫時期です。 正に
その頃が「果物」の「食べ」頃です。お椀は食器です。沖縄方言では「makai=マカイ」です。 沖縄方言
では「la」行音は脱落しますので、「makai=makali」です。この音には「akalu=食べる」の変化形が
含まれています。「okala=オカラ」と同じく「こけら落し」の「kokela=こけら」も「食べる、食べ物」
と関係があると見なした方が良さそうです。

 アッカド語とスメル語は次の通りです。

aka'lu = 食べる、英語では eat

AGAR = 天井、英語では ceiling

注: g の上には三角形の下が欠けたような符号が付いています。