端数は切り捨てる

  端数の処理の仕方には「切り捨てる」方法と「四捨五入」があります。「hasu'=端数」は
「本体の端っこの部分」ですので「切り捨てられる」場合が多いようです。最後の部分や重要
でないと思う部分は「hasho=端折」る、と言う表現あります。 会社の経営が行き詰まると
「hasan=破産」ですし、月が満ちて胎内での生活が終ると胎児は「hasui=破水」して生まれ
てきます。「hasu=期限の終り、枠外、切り捨てて外に出す」状態を表す音です。端や破を含
む漢字の熟語は「hasa」行音への当て字と考えられます。「s=z」の変化は良く見られます。
自然が荒れ狂うと生物は「命を失う=死」場合が多いです。「haz=has」を含む言葉で「自然
が通常外状態になる、荒れ狂う、危険な状態」を表す場合があると推測しても良いでしょう。
英語では「hazard=(自然災害などによる)危険な状態」です。日本語にはクジ引きに当たら
ないと「hazu=外」れ、という表現もあります。「予想外」の良い事があると子供は「hasha=
はしゃ」ぎ、ます。沖縄では「予想外」の言が起ると「hassha=ハッシャ」ミ・ヨーと言って驚き
を表現します。

 スメル語とアッカド語は次の通りです。

  HASH   = 破す、破る、破り捨てる、(水の流れを)変える、スメル語
英語では to break, to break off, to divert(water)

  has,a'bu = 破す、破る、破り捨てる、(水の流れを)変える、アッカド語、スメル語の HASH と同じ
英語では to break, to break off, to divert(water)


   参考: 英語では次の通りです。

  hazard =(災害が起るような)危険な、

  hazardous = 災害が起こる、危険な、有害な、厄介な