内と外の外は多いと同じ音を含みます: 蛹の殻を破り羽化して飛び立つナミアゲハ

  振り切ると「離れた」状態になります。割り切ると言います。「huri=furi=puri=
離れた=切れた=割れた」と見なして良いでしょう。「振り切る」は同じ意味の二種類の
言葉或いは二カ国語を並べて意味を強調するか新しい意味の日本語を作るに当てはまって
いるのが分ります。風船など「破れる」と破裂すると言います。 破裂すると中の空気が
「外に漏れ出て」行きます。突破の「par=pa=破」は「外に漏れ出る、離れる、放れる」
状態を表す音と見なして良いでしょう。難しいと思われる「境界線」を「破り」こちら側
から向う側に「出て行く」のが「突破」です。前に突き出ている状態が突出ですので「突
=出=破=par」です。 範囲内に入らないほど多いと範囲外に出ます。「内と外」を竹富
方言では「ウチ・ポー」と言い、「中と外」を伊江島方言では「ナハ・ポホ」と言うそう
です。 外を表す言葉は「por=poho」であるのが分ります。 短母音を長母音にする場合
には母音の後に「r」や「l」を付ける場合と「h」を付ける場合があります。 「多い」の
名護方言は「por=ポー」ハンまたは「poho=ポホ」ハンです。「外」を表す竹富方言の
「por=ポー」や伊江島方言の「poho=ポホ」と意味が繋がっているのが分ります。即ち
「多い=por=poho=外」です。泣く時に涙を「poro poro=ポロポロ」流す人がいます。
目の中から目の「外へ」涙が「流れ出る」状態が「poro」です。「poho=poro=por=外
へ出る=外=出=放=離」であるのに気づきます。この音は英語の「port=港=外へ物を
運ぶ所」や外へ物を運び出す「porter=ポーター=運び屋」と同じと見なせます。自国に
「余力」がある、自国民が消費出来ないほどたくさん作ると農産物などは「輸出=export」
したくなります。英語の「export」も「ex=port=外へ出す」ですので、「外へ出す」状態
を表す言葉を並べて「輸出=export」は出来ていると見なして良さそうです。 「多い」と
「外へ出す」のを「pol」の音で表すのは日本語だけではありません。英語やギリシャ語でも
同じです。ギリシャ語由来の英語では「poly=多い」です。「polygamy=一夫多妻、一妻多夫」、
「monopoly=独占=一人の人や企業が沢山の物やシェアを持つ」、「megapolis=大都会=人が
沢山住むか働いている所」などがあります。歩合の「歩=bu」は「一歩」の「歩=po」ですので、
「b=p」です。大儲け、「boloi=ぼろい」儲けの「boloi」は「poloi」と同じです。すなわち
「boloi=poloi=多大」です。 持ち切れる以上の物を手に持っていると「pololi=ポロリ」と
落としてしまうでしょう。 「pelo=ペロッ」と舌を「口の外」へ出し、その舌で「peloli=
ペロリ」と「沢山の」肉を平らげる人もいます。

 スメル語とギリシャ語では次の通りです。

BUR = 切る、英語では cut

BUR = 広げる、広がる、放す、自由にする、中身を明かす
        英語では spread, spread out, release, free, reveal

BUR = 破る、英語では tear, tear out

BUR = 衣服、容器、コンテナ(外を取り囲み包む物)
        英語では clothing, garment, container

polloi = 多い、ギリシャ語、英語では many