うわの空と忘れた方がマシ

 うわの空の空は空っぽの「空=kara=何も無い」状態を表す言葉です。同じ意味の二か国語を並べて新しい意味の
日本語を作る法則に従うと「uha=uwa=うわ=空っぽ=何も無い」と見なして良いでしょう。うわの空なら心はここに
あらずで、別の事を考えていますので、目の前で起こった事を覚えている訳がありません。本当の事を言うと、うわ
の空は「忘れた」のではなくて「全く覚えていなかった」状態でしょう。忘れた事にして、事実をかくしている、隠蔽
しているのが「うわ」の「空」かもしれません。「これだけは覚えた方が良い」と言う表現は後から出来た言葉で、元々
は「こんな事は早く忘れた方が良い」だったと考えられます。「良い」と言うのを名護方言では「masi=マシ」と言い
ます。その推測が正しいと「忘れた=masi=masu」になります。

 スメル語とアッカド語は次の通りです。

 UH   = 頭の中が空っぽ、何も覚えていない、忘れた
英語では forgetten

masu = 忘れた、アッカド語 スメル語の UH に相当、英語では forgetten