外と中(outside and inside)

 範囲の「naka=中」か「hoka=外」は「ka=区域、内、角の中」かどうかで判断する場合が多いようです。
「na」の音は「中、内、肯定」を表し、「ho」の音は「外、他、否定」を表すと考えられます。沖縄方言では
「外=huka」です。「h」の音は脱落する場合が多いですので「hu=u」になります。 普通の人が受け入れて
いる範囲の「ka=可」の外側は「おかしい 変わった 危険な」状態でしょう。そのような状態を名護方言では
「uka=ウカ」・ハン(which is strange in English, not Hiroshima)と言います。受け入れられる範囲の外側は
「huka=不可」です。そう考えると「huka=外、不可、他」です。「外」を「hoka」と読むより「huka」と読む方が
他の言葉の繋がりが見えます。おかしい状態と危険な状態を表す名護方言の「uka」は昆虫の「uka=羽化
=emergence or eclosion in English」と同じ状態を表す言葉です。「ka=蛹の中、可、化」から蛹の「外=u」
ヘ姿を変えて出て行くのが「uka=羽化」です。「羽化」ほど「uka=ウカ」ハン、「摩訶不思議な」現象はない
でしょう。羽化は一種の生誕 誕生ですので「危険」が一杯です。 危険を表す名護方言の「uka=ウカ」ハンの
「ウカ」と「羽化」は同じ状態と言えます。羽化は人間にとって「不可解な」出来事と言えるのかもしれません。
人間生活で「借金」は「異常で正常でない」ようです。少なかろうが多かろうが借金は全て「uka=ウカ」と表現
する地域があります。沖縄方言では「uka=借金」です。借金を抱えているといつかは「おかしい」状態、「ウカ」
ハン状態になるでしょう。現在の日本の財政事情は「ウカ」ハンと言えます。 隣の国と仲が良いとパスポートを
見せてその国の中に入って通れます。通「過ka」出来ます。 隣の国と臨戦状態だとその隣の向こう側ヘ行くには
「ukai=迂回」します。「ka」を強調すると「kai」になりますので「uka=ukai」です。危険な国、「ウカ」ハン国は「迂回」
して、向こう側の国へ行くのは当然でしょう。周囲の人から「uku=浮く」のは良くないです。風が「huku=吹く」と
飛ぶような存在ならば「弱い」でしょう。弱い国は「危ない」です。

 スメル語では次の通りです。

 HU  =(外に)擦り出す、英語では scrape off