水と風と柱とパイル

 「mizu=水」の沖縄方言は「mizi=ミジ」なので「u=i」の変化が分ります。
「kaze=風」の沖縄方言は「kazi=カジ」ですので「e=i」の変化もあります。
このような変化をみると「u=i=e」の変化があるのに気づきます。それを利用
すると繋がりのある言葉を探し易いようです。「kadi=カジ」グテーの「kadi」
の「di」が「du」ならば面白い事が浮かび上がってきます。全く動かないような
状態を「釘を刺されている」ようだと言いますが、ちょっとした事では全く動じ
ない人を「大黒柱」と言います。動かず信頼出来るのを「柱」に例えています。
古い建物を見ると「柱」も釘のように「地面に打ち込まれて」います。「パイル」
も「地面に打ち込まれ」ます。沖縄でも長寿のお祝いがありますが、最後の長寿
のお祝いは数え年97歳の「kadi=風」マヤーです。「kaza=風」車が親戚の皆さん
に配られます。なぜ「kadi=風」の音が入っているのか私にはにその理由が今まで
分りませんでしたが、スメル語の「KADU」や「DU」と関係があると見なした方が
良さそうです。自然界では樹木の寿命は人間より長いのが普通です。樹木のように
長生きして「kadu=kadyu=果樹」のように沢山の実を付け(すなわち子孫を沢山
残した」記念とした祝うのが「kadi=風」マヤーかもしれません。数を数えるのは
指折り「kado=kazo=数」エますが、「kado=kazo=加増」された「kadu=kazu=
数」は数えるのは骨が折れます。数えるのが難しいほど長生きした祝いが「kadi=
風」マヤーでしょう。この世に長い間「生きていた、縛られていた」のが長生きの
印で、カジマヤーの時には「沢山の人」が祝いに「駆けつけ、集まり」ます。中国
はスメルの影響をかなり受けていると考えられます。 良い生活を長くしたい為
に考えられたのが「風水」でその起源はスメルにあると考えられます。

 スメル語では次の通りです。

U =(地面を盛り上げて作った)土柱、パイル、英語では earth pile, pile

DU  = たくさん積み上げられた、たくさん積み上げる、英語では pile up, to heap up

KAD = 縛る、結び付ける、織り込む、引っ掻く、苛々させる、集める

      英語では to tie, to weave a mat, to scratch, to itch, to gather

  hara'su = アッカド語、スメル語の KAD と同じ

  hara'du = アッカド語、スメル語の KAD と同じ