枠の中を表す漢字:獄、極楽、悟空、石、句、国、黒、哭、梏、酷

 獄や哭の音は「動けない」状態を表す言葉です。刑務所に入ったらその敷地内から外には「出られない」です。
「u-go=動」ケないです。「koke=goke=苔」は動きません。 夫が亡くなっても夫のいた家から動かない人が
「goke=後家」です。「ugo=動」クの名護方言は「ugu=ウグ」クンと言います。ウグクンの「ugu」を見ると
「u」は「u=i=範囲の上、外、異、違、否、非、不」などを表すと考えられます。そう考えると「gu=同じ所
にいる、同じ状態を保つ」と考えられます。自分がいつも居る場所定められた住所は「gu=寓」居とも言います。
自分が負けて「動けない」時には「gu=グウ」の「音も出ない」と言います。余り動かない人は「gu=グウ」タラ
です。 「四角の中に閉じ込められた」状態を表す言葉が「gu」の音が表す意味だと考えられます。「四角」の中
に「閉じ込め」られたら「ugo=動」ケません 脳味噌は「ugu=頭蓋骨」の中に「閉じ込められて」います。
「ugu=ウグ」イスは昔から鳥籠の中に「閉じ込められて」飼われていたと考えられます。 監獄の「獄=goku」は
「閉じ込められた」場所です。獄の沖縄式発音は「guku」です。生物は死んだら「動けない」です。沖縄方言では
あの世は「gu=グ」ソーです。極楽の「極=goku=guku」も「動けない、動かない、働かない」状態を表すと考え
られます。人間も亡くなると「死後硬直」します 「動かなく」なります。家族は亡骸を見て慟哭します。 慟哭の
「koku=哭」も動かない死体と関係がありそうです。加賀百万石と言われます。一度決められた「goku=石」高は
簡単には変えられなかったのではないでしょうか。「岩石」と考えると分り易いです。岩石は簡単には「動かせ
ません」。石の方言には「isiku」と「isigu」があります。「石=isi=ku=gu=動かせない単位、動かせない範囲、
区」と考えられます。ご苦労様の「goku=guku=ご苦」は「もう動かなくても良い、もう働かなくても良い」状態
の時に掛ける言葉です。ご苦労様の代りにお疲れ様を使う方が良いと考えるのは語源からみると適当ではないかも
しれません 二つの物は同じ「枠」の中に入れて良い 殆ど同じなら「koku=酷」似していると言います。どうしても
「動かせない」状態は桎「梏=koku」と言います。「goku=語句」は言葉が「定着して使われている」証拠でしょう。
外来語が語句と見なされて定着するのは僅かだと考えられます。孫 「悟空=goku」はその名前からも推測できますが
釈迦の手の平から「動けません」でした。 何千里離れた所に行ったと思っていたが釈迦の「手の平」に居たのです。
「gu=グッ」と掴まれたらそう簡単には「ugo=動」ケません。「gu」の否定が「uguウグ」クン、「動く」です。
暗闇の中では簡単には動けません。暗「黒=koku」の中ではとうてい「動けない」でしょう。怖くて「声も出せない」
かもしれません。

 スメル語では次の通りです。

 GU = 四角(枠の中)、英語では square
 GU = 声、雑音、英語では voice, noise