溝に落ちると後ろに下がるとウスノロ

 悪い状態を表す言葉には「dobu=溝」に落ちると「後ろ」に下がると「ウス」ノロなどが
あります。溝の沖縄方言は「dubu=ドゥブ」です。ずぶ濡れの「ズブ=zubu=dubu」と同じ
状態と考えられます。「ずぶ」濡れになったら「気持ち」悪いだけでなくて「風邪をひく」
かもしれません。 「酷い」状態を強調したい時には「duibun=zuibun=随分」酷いやり方
だねと言います。皆より遅れて「usiro=後ろ」から来るのは成績が悪いでしょう。「ushiro
=後指]を指されます。 「dubu=悪い状態」と「us=後」をくっつけた言葉も「悪い」状態
を表すと考えられます。犯人などを「ピッタリ」探し当てたら「dubusi=zubusi=zubosi=図星」
と言います。良いのをピタリと当てるのが図星ではなくて「悪い」のをピタリと当てるのが本来の
図星の意味ではないでしょうか。「一番上」の人はかなり下の人は可愛がりますが「二番手」は
「dubusi=tubusi=潰し」に罹るようです。

シュメル語では次の通りです。

DUBUS = 二番目の、二番煎じの、 英語では second, second rank