死人に口なしと歯を食いしばって

過去の大犯罪の犯人は現在この世に生きていない、既に死んだあの人だと言われ出しても人間
は「死ぬ=shinu」と「発言や弁明が出来ない」ですので、「濡れ衣を着せられて」「有罪」と断罪
される可能性が高いです。発言や弁明をするには「口や歯」が必要です。「死人に口なし」は
「死人に歯なし」と置き換えても意味は通じます。アッカド語では「shinnu=歯」です。英語では
「sin=罪、罪を犯した」です。これらの言葉を見ると全ての言葉が韻を踏んでいるのが分ります。
「shinu=死ぬ」、「shinnu=歯」、「sin=有罪=死人に口なし=死人に歯なし」になりますので、
この諺だけで「死ぬ」、「死人に口なし」、「発言出来ずに濡れ衣を着せられ有罪となる」を表して
いるのが分ります。死ぬほどに辛い時にはその辛さに耐えながら「歯を食いしばって、一生懸命、
最後の力を振り絞って」頑張ります。そんな時には名護方言では「shini=シニ」カンと言います。
「shini=歯を食いしばって」と考えられます。「歯を食いしばって頑張っている」時にはそれこそ
「死ぬ思い」をしていると考えられます。そんな時には名護方言では「shina shina=シナシナー」スン
と言います。最善の努力をして、一生懸命に働いて疲れた時以外にも「shina' shina'=シナーシナー」
する時があります。それは「虫歯」で「歯が痛い」時でしょう。歯の音読みが「shi=歯」なのも
アッカド由来と考えられます。馬の「shina=品」定めは「歯」を見てするそうです。馬は「歯」を
見て「品」定めをするという諺は「アッカド由来」と考えて良いのではないでしょうか。

 アッカド語では次の通りです。

shinnu = 歯、アッカド語、英語ではtooth

ZU = 歯、シュメル語、アッカド語の shinnuと同じ、英語では tooth

shinna = 歯の複数、アッカド語、英語では teeth