多大・強大や長上を表す言葉に含まれる yaka 行音

  端午の節句は男の子が「強く=tu-yoku」育つように願う催しです。目的がはっきりしてそれを
達成しようと思う「強い」「意欲=i-yoku」があると何でも成功する可能性が高くなります。事業等
を起こして成功すると、その人が住んでいる地域では「大物、重要な人物」と見なされるでしょう。
「欲」は善悪両面があります。「物欲=butu-yoku」が強すぎると「強欲=go'yoku」だと言われます。
「貪欲=don-yoku」な人は嫌われますが、貪欲と言われる程の強い「意欲=iyoku」がないと成功しない
かもしれません。欲がないと成功しないと思われますが、スポーツなどでは「無欲=mu-yoku」の勝利
と言われる場合もあります。欲が強すぎると緊張し過ぎて力を十分発揮出来ない場合もあるからで
しょう。人間は「権力者や長寿者」の幸運に「肖=a-yaka 」ろうとします。「yaka」行音が入っている
言葉には「大事な、重要な、偉い、長大な、上等な」などの意味が含まれる場合が多いようです。
「yaka」行音が入っている日本語には次のような言葉があります。平均より「上」にあるのが「良い」
でしょう。良い「yu=湯」だな、には「yaka」行音の「yu」だけ含まれています。「k-oyu-bi=小指」
は「良い人、愛する人」の象徴です。「高い」所や他人より成績が「良い」と「k-oyu=越ゆ」になり
ます。今までの記録を「越える」と「新記録」になります。一番「高い」表彰台に「上り」ます。
「oyu=お湯」は水より「温かい」です。「uye=飢ゆ」のは我慢できない程、「限界以上」の飢餓の
状態です。我慢するのは「耐える」とも言いますが、古語は「t-ayu=耐ゆ」です。「添える」の文語は
「s-oyu=添ゆ」です。「あいうえお」や「やゆよ」で終る動詞の文語形は「yu」の音になる場合が多く、
それらの言葉は「長大、強大、多大、増大」を表す場合が多いようです。一つの物に別の物を「加える」
と量が「増え」ます。「和える」の文語形は「和ゆ=ayu」、「加える」の文語形は「kuw-ayu=加ゆ」
です。豊かな状態は豊田の「toyo=豊」があります。「有名になる」の沖縄方言は「toyo-mu=豊む=
響む」です。魚は美味しい物、「良い」食べ物と昔から考えられていたようです。沖縄方言では「iyu
=イュ=魚」です。水がたっぷりあり静かに広い場所で動いているのをみると「t-ayu-tau=たゆたう」
と言います。「k-uya=悔」しいのは我慢できないほど自分の境遇にイライラしている時です。一日一日
は短いですが、一年以上は「長く」感じるようです。「k-oyo-mi=暦」を見るとそれが良く分ります。
夏には「so-yo=そよ」風は良い風だと思います。必要「以上にがみがみ言うのが「to-yaka-ku=とやかく」
です。良い状態でも悪い状態でも「絶対値」が「大きい」状態、「範囲=平均の枠」を「越えた」状態は
「yaka」行音で表されるのが分ります。

トルコ語では次の通りです。

buyuku   =  大きい、英語ではbig, large

yukarida   =  上の、英語では above

yukseltmek =  上、高い、トップ、英語では above, upward, high, upper part, top

yetiskin =  大きい、成長した、大人、英語では bit, grown, grown up, adult