大主の尊は治める人、ウフス、フスメ―、プスメー
浦添は「浦襲い=ura-usui」すなわち浦々を「襲う=
抑える=統治する」地域だと大学時代の琉球の歴史の時間
に聞いた事があります。「襲=oso」う、抑えるの名護方言
は「usu=ウス」インです。 一時沖縄を統治した人が住ん
でいた場所が浦添ですので、その説は正しいと思われます。
沖縄の村芝居は長者の「大主=ウフス=ufu-su’」から始
まります。ウフスは「フスメー=f-usu-me'=お祖父さん」
に近い概念です。 名護方言では「p-usu-me'=フスメー」
です。 ウフス、フスメー、プスメーに含まれている「us」
は「長者=指揮官=us」と考えられます。会合の代表者は
会員に「osa=推さ」れた人です。多くの人が「osu=推す」
人が代表になります。「osu=推す」の名護方言は「usu=
ウス」インです。沖縄方言では「人、者」を表す「lu'=
ルー」は後ろに来ます。 あの人は誰ですかは「ダルガ」
「ルー=lu'」で、知っている人は「シッチョー」「ルー=
lu'」です。左利きの名護方言は「左=ピジェー」「ルー=
lu'」です。泥棒は「盗人=ヌスドゥー=nusu-du'」です。
「人」を表す「du」はアッカド語由来と考えられます。人
を表す「lu」は沖縄市地域で使われています。今でも泥棒
は「盗人=ヌスルー」です。シュメル語では「LU=人」です。
「LU」に相当するアッカド語は「du」です。 沖縄方言では
「du=ドゥ=自分自身、あなた自身」です。「あなた自身=
魁」「から始めよ」は「du’=ドゥー」「から」「シェー」
と言います。英語でも語尾に「der」が付くと「人」を表し
ます。 「reader=読者」や「soldier=兵隊」などがあり
ます。「商人=akin-do」などの「do=du」と語源は同じだ
と考えられます。
アッカド語とシュメル語は次の通りです。
us = 前に立つ、先に行う、アッカド語、英語では lead,
LU US = 指揮官、指導者(先導する人)、シュメル語、英語では commander
redu = 指揮官、兵隊、アッカド語、英語では commander, soldier
注: e の上に横棒があります。
USH = 先導する、加える、シュメル語、英語では lead, add
redu = 先導する、加える、アッカド語、英語では lead, add
rubu = 支配者、王、王の子、貴族、アッカド語、
英語では ruler, king, prince, nobleman
LU NUN = 支配者、王、王の子、貴族、シュメル語
英語では ruler, king, prince, nobleman