小さい物は役に立たない時代と小さいのが高価な時代

 技術の発達していなかった古代、人類が言葉を話し始めた頃は「小さい物」は
「役に立たない」と思われていたのではないでしょうか。そう考えると「小さい=
劣る=悪い=劣悪」と思われていたのかもしれません。このような連想が正しい事
を証明しそうな言葉がトルコ語です。小豆の「az」はトルコ語由来の言葉だと考え
られます。「az」の音が含まれる言葉には「小さい、悪い」意味が含まれています。
とても「少ない」量は「w-az-uka=僅か」です。やっては行けない事をすると「気持
が「sizu-mi=沈み」人前では「小さく」なります。そのような時には「h-az-u=恥ず」
かしいと言います。 以上の事を考えると語尾に否定の「ない」が付く「恥を知らない」、
「役に立たない」、「値打ちがない」などを表す言葉に「az」や「siz」の音が含まれて
いると考えられます。

トルコ語では次の通りです。

utanmaz = 恥を知らない、英語では shameless

yaramaz = 役に立たない、英語では useless

yararsiz = 役に立たない、英語では useless

degersiz = 値打ちがない、英語では worthless