夢の中で「動きたくても動けない」時があります。この状態を「金縛り」にあうと言います。
「kana」行音は「良く動くか動かないか」、「良く働くか働かないか」を表す言葉のようです。
傷が「化膿=kano'」したのは免疫「機能」がうまく「機能」しているからでしょう。頭や心の
「働き」が悪いと「苦悩=kuno'」します。ほんの僅かの量を「毛の=keno」程と表現する場合
があります。毛の程は「無能=うまく働かない」を表すのかもしれません。 自分の言う事を聞
かない、自分の指示通りに「動かない」人には「この=kono」野郎と言います。「kana」行音は
体や心の「激しい、活発な」「働き」を表す言葉であるのが分ります。「大きな波のような動き」
です。「深い感情」を表す言葉です。力が弱くて働きが悪いと二つ以上の仕事を兼ねる事はない
でしょうが、「良い働きをする」と見なされる、評価されると、色々な仕事を掛け持ちでなさる
ように頼まれて多くの職を「兼ねる=kane-ru」ように成ります。強く心を「動かされる」人には
興味を持っています。 「かねがね=kane gane」噂を伺っておりますとか、「かねがね」そう
「思っています」と表現します。 親が子を思う時の「心の動きの深さ、激しさ」に勝る感情は
ないでしょう。そのような「心の動き」を首里方言では「kana=カナ」サンと言います。名護方言
ではカナハンです。子供を大事に思う親の気持です。子供をとても「可愛がる」のは「kana-sa=
カナサ」スンです。名護方言では「kana-ha=カナハ」スンです。お金は他の物に比べ抜群の「働き」
をします。英語の「money」に相当する言葉を「kane =金=お金」と名付けた語感は実に素晴らしい
と感じます。土、草木で作った道具より金属で作った「金物=kana-mono」は「働き」が良く、丈夫
で長持します。「良い働きをする」物が側にあるか、そういう人が側にいると鬼に「金棒=kana-bo'」
と言います。「kana」行音が「良い働きをする」物や人や心の状態を表す言葉であるのが良く分り
ます。漢語の「機能=kino'」はギリシャ語由来の言葉である可能性が高いと私は思っています。

ギリシャ語では次の通りです。

kino' = 動く、英語では move