手を拱いて見ているだけで何もしない態度: 拱手傍観

自分では何もしないのを「手」を「拱=komane」くと言います。漢語には「拱手傍観」と
言う言葉があります。手を拱いて何もしないで、見ているだけの態度が拱手傍観です。
拱手の「拱」は「ko’」又は「kyo’」と読みます。訓読みの「拱=koma-ne」くと比べると、
音読みにも訓読みにも「ko」又は「kyo」の音が入っています。拱は手偏ですので、「手」に
関係があるのが分ります。「ko=kyo=手に関係がある言葉」と見なして良いと思います。
剣道では「手の甲」を叩くのを「小手=ko-te」と言います。 これは「手」を表す二か国語を
並べた言葉、即ち「ko=手=te」だと考えられます。物を置くには「手」を使います。 立て
ないで横にするのにも「手」を使います。手篇で「ko'」や「kyo」の音がある漢字には「抗、
控、控、拘」や、「挙、拒、据」などがあります。その他にも「手を使って為す」仕事、行事
などで「ko'」の音を含む漢字には原稿の「稿」、耕作の「耕」などがあります。これらの漢字
トルコ語と何らかの関係がありそうです。

トルコ語では次の通りです。

koy-mak = 置く、置いた位置、止まる、横たえる
英語では put, set, pose, position, lay