太陽と舌と、太陽の下には新しき物は何もない、全ては論じ尽されている

  太陽と舌は何の関係もないと思いますか。言葉は不思議な物である特定の観点から
見て、似た部分を探すと見つかる場合があります。太陽と舌の共通点は「回る」事です。
実際は地球が太陽を回っているのですが、人類は長いあいだ太陽が地球を回っている
と思っていました。舌は口の中を回ります。太陽が回って見えるように思えるのは「東」
から太陽が「昇る」時でしょう。アッカド語では「sitan=太陽が昇る時に=東に」です。
名護には「東江=Agari-E」という地名がありますが、その東の東に「シター=sitar=数久田」
があります。「sitan=sitar」と考えられます。太陽の沖縄方言は「ティーダ=ti’da」と
言う地域がほとんどですが、「ティーラ=ti’la」という地域もあります。「t=d=l」です。
「舌=sita=sila」と見なして良さそうです。知っているか知っていないかを知らせるには
普通は言葉で示します。「舌」を使います。「知る=silu」と「舌=sila」は同じ「sala」行音
ですので、深い関係があるのが分ります。 「全く知らない」のを「サラサラ=sala sala」
知らないと言います。知らないふりをするのを「白=sila」を切ると言います。「舌」を日本語
では「ベロ=belo」とも言います。「舌」「知る」「白を切る」「サラサラ」などを見ると「言葉、
言う」などを表す言葉には「la」行音が含まれているのに気づきます。言語の「言=gen」など
「ga」行音も「言葉、言語」に関係があるのが分ります。英語では「lan-gua-ge=言葉、言語」です。
言葉尻の「dili」にも「la」行音が含まれています。「弁じる=ben-dilu」のは言葉をしゃべる事です。
「論じる」など「言葉を使う」のを表す日本語の動詞の語尾には「dilu=dil」を含んだ言葉が沢山あり
ます。きょうは前に述べた「じる」を含む動詞の意味を幾つか取り上げてみましょう。

 演じる =「言葉を使い」ながら体でも表現する

 感じる = 自分が思っている事を「言葉」で表現する

 禁じる = してはいけない事を「言葉」で説明または公にする

 訓じる = 「言葉」を書いた「字の読みかた」を読んでみる、読んで聞かせる

 献じる = 大事な物を持って来た「理由を述べて」差し上げる

 トルコ語アッカド語の復習をしましょう。トルコ語アッカド語は次の通りです。

  dil = 言葉、言語、発言、トルコ語、英語では language, tongue, speech

  sitan   = 日が昇る時に、アッカド語、英語では at sunrise
 ina sitan u silan = 東に、アッカド語、英語ではin the East

E = 日の出(東江の「江=E」と同じ)、シュメル語、アッカド語では s,itu
英語では sunrise